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KyashでのEMの1年を振り返る

この記事はKyash Advent Calendar 2019の18日目の記事です。

はじめに

私は2018年11月にKyashに入社した直後からエンジニアリングマネージャーをやっています。このblogでは自分の活動の振り返りも兼ねて2019年に実施した仕事内容を簡単に振り返ろうと思います。

採用

2019年は中途採用でエンジニアチームをより強化することができたのは良かった点の1つだと思います。業務委託さんも含めると2019年でエンジニアチームのメンバー数は約3倍になりました。採用媒体でのスカウト活動や自社で開催するMeetupに加え、buildersconを始めとするエンジニア向けのイベントで登壇する機会が増えたのが功を奏したと思っています。中途採用はマネージャー1人では出来ないので、社内の多くのエンジニアメンバーにも協力していただいています。普段の忙しい時間を割いて外部登壇や採用活動をしっかりやってくれるメンバーには頭が下がる思いです。

一方、採用の成功度合いをヘッドカウントだけで計測する気もありません。入社したメンバーが1日でも早くKyashの開発に慣れて成果を挙げることが出来るように、オンボーディングやサポートする制度をよりブラッシュアップしていく必要があると考えています。

Tech Lead制度を作りました

Kyashは2019年にKyash DirectというtoB向け事業を立ち上げ、開発チームの規模が大きくなったこともありTech Leadというロールを作りました。狙いはビジネスやプロダクトマネージャーの感じている課題に対して技術的なソリューションの支援を行うことや、プロダクトに価値をもたらすような技術的な戦略をプランニングしアクションしていくことです。その他、担当チームの採用活動やプロジェクトのデリバリーや品質や生産性の向上もミッションに入れており、少しヘビー気味だったかなと心配していました。しかしそんな中でTech Leadを自身のキャリアのロードマップと捉え、前向きなフィードバックをもらえたことは大変嬉しかったです。

EMである自分がプロダクト開発のスピードを落としていたりボトルネックにならないように意識しながら権限委譲やミッションを策定することで、開発面の相談がTech Leadに分散し、プロダクト開発のスピードが少しは上がったなと思います。

CREチームを作りました

アドベントカレンダー14日目のKyashでCREはじめましたの記事でもあるように、CREチームを立ち上げました。

CREを立ち上げた経緯は先日参加イベントでLTしたスライドがありますので、是非こちらも見ていただけると嬉しいです。

SoR/SoEを意識したチーム設計

Kyashはこの1年で人も事業も増えました。これまでは、会社のコアとなる技術やサービスに関する知識が属人化されていたり、ノウハウがドキュメント化されていないといった課題がありました。これらの問題を解決するために、開発の無駄をなくし且つSoR/SoEといったチームの特色の違いをうまく活かしながら、プロダクト開発を行うというアプローチを取ることにしました。簡単に言えば、チームの責任範囲を明確にしてナレッジやコミュニケーションをチームに集約させ、チームの力を最大化させようというわけです。

立ち上げ時期の問題でチームの成果が出るのはもう少し先になりそうですが、来期はこのチーム編成でどのような成果がでるか、バイモーダル戦略組織の中でEMがガーディアンとしてどう振る舞えばよいのか等チャレンジ要素がたくさんありそうで楽しみです。

総括

ここに書いていない細かい仕事も沢山ありましたが、会社・事業・技術の変化をマネジメント側面で楽しめた1年だったと思います。来年はメンバーも更に増えると思うので、Engineering Managerチームを組成し開発チームの文化を作って定着させることが個人的に大きなテーマになると思っています。また、会社や事業が加速度的に成長できるように全社的な課題についても解決していけるマネージャーを目指していきたいと思っています

さいごに

WEB+DB PRESS Vol.114でKyash開発ノウハウ大公開という特集を組んでいただきました。Visa決済の解説やセキュリティの取り組み、Kyashで実践しているアーキテクチャに関する内容を書きましたので、興味がある方は是非お手にとっていただけると嬉しいです!

WEB+DB PRESS Vol.114