こちらの記事は Medley(メドレー) Advent Calendar 2024 の22日目の記事です。
はじめに
こんにちは、メドレー 執行役員VPoEの山﨑です。
前職を含め約8年間フィンテックスタートアップに身を置いたのち、約1年前にメドレーに転職しました。現在、電子カルテやオンライン診療などの医療DX関連の事業組織に所属し、主にtoC向けのサービス(CLINICSアプリ、Laluneなど)を担当しています。私が所属している組織には診療所や調剤薬局向けのtoB事業もあり、売上の立て方も異なる複数のプロダクトとビジネスをマネジメントするのは難易度が高いですが、大きなやりがいを感じています。
私が管掌する領域だけでも複数のプロダクトやマイクロサービスがあるため、最近では私だけでマネジメントすることが難しくなってきました。最近は数名のメンバーにエンジニアリングマネージャー(以下、EM)ロールを依頼しつつ私はEM of EMsとして振る舞うことも増えてきました。中にはEM業に初めて挑戦するメンバーもいますし、EMをやっていないメンバーからもマネジメントに関する質問や雑談をする機会も増えてきたこともあり、私が経験してきたことや感じていることを伝えるようにしています。
そこで、このエントリーではマネジメントやテックリードロールに初めてチャレンジする人に向けた「時間」に関するアドバイスを5つ書いてみようと思います。マネジメントやテックリードになると、従来よりも関連するプロジェクトやイシューが増加し、これまで以上に時間の使い方を工夫することが求められるのですよね
EMやテックリードに送る時間に関するアドバイス5選
- 質の高い仕事に時間を割く
- 個々の成果が小さい仕事を大量に積み重ねるよりも、難易度の高い仕事で大きな成果を出す時間を増やすことが大事です。私自身、ユーザーからの問い合わせを1人で大量に対応していた事もありましたが、より価値が高い仕事は「問い合わせが発生しないようなサービス作り」なのですよね
- 書籍「イシューからはじめよ」では成果が小さい仕事を大量に積み重ねることを「犬の道」と表現していて衝撃を受けたのを覚えています。新たにテックリードに就任したら、自分の仕事が犬の道に陥っていないか確認し、質の高い課題に向き合うと良いかもしれません
- 委任/委譲の質を高める
- 1人で全てできるリーダーやマネージャーはいないので、適切に仕事を委任または委譲して仕事をスケールさせることが必要です。どの部分を委任(委譲)するか考えることは、自分が何に時間を使うかを考えることにもなります
- 相手になぜ・どこまで委任(委譲)するのかをまとめるだけでなく、相手の成長機会にもなるように委任(委譲)の質を高めるとより良いアプローチになるはずです
- 自由になる時間をまとめる
- 会議の合間に発生する30分くらいの時間の過ごし方は思いのほか難しいと感じます。何をやっていたかわからないまま時間を浪費することになりがちです。30分と30分の時間より、連続した60分のほうがパフォーマンスが高いのですよね。もちろん、不必要に参加している会議を減らすことも重要です
- 会議の考え方だけでなく、書籍「ドラッカー名著集1 経営者の条件」は全てのマネージャーが参考になるはずです。特にEMにおすすめの1冊です
- 未来のためのアウトプットを怠らない
- リーダーは短期的な価値だけでなく、中長期的に価値を最大化させることにもリソースを使うべきだと考えています。例えば事業戦略、技術的負債、人材育成、組織設計みたいなこと
- こんなツイートをしたらそこそこ共感いただいたようなので、困っている人も多いかもしれません。答えが正解かどうかわかるまでのリードタイムが長いので、連続的にPDCAを回すこと(多くの打席に立つこと)が必要そうです。複数の事業・チーム・トピックに対して意思決定し続けることが大事だと感じています
- 睡眠時間を確保する
業務効率や通勤時間や休日の過ごし方みたいな話しを入れたらもっとありそうですが、個人的に大事にしていることに絞って記載してみました
最後に
メドレーは上場企業なので、やることが縦割りでかなりカッチリしているのではないかと採用面接の時に聞かれることもありますが、社内はスタートアップに負けないくらい変化している環境であるのため、毎日がチャレンジングな環境です。めちゃめちゃ採用もやっているので、もし興味があればお声がけください!
Medley(メドレー) Advent Calendar 2024、明日は @gongon282828 さんです!